ネオクラッシュクバイクの真打登場!スズキ カタナ新型[2019年5月]
2020/01/22
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スズキ カタナは、まさに天下の宝刀と言っても過言ではありません。1982年に突如、登場したスズキ カタナのインパクトはいまだ忘れることができません。初代登場時はショーモデルで装着されていたセパハンが、役所の認可を取るために思いっきり高いまるで耕運機のようなアップハンドルが装着されていました。当時のナナハンの代名詞ホンダCB750FやカワサキZ750(ZⅡ)も思いっきりアップハンドルだったのを鑑みれば致し方ないのかと思います。
ハンス・ムート氏の近未来的なデザインには、まさに度肝を抜かれました。GSX750Sことカタナは、スズキのGSX750Eをベースとしながらもベース車両を上回る圧倒的なデザインパフォーマンスで一気にライバルと肩を並べるほどの名声を獲得しました。そんな、スズキの名車カタナが平成から令和に代わった2019年5月30日に突如!復活しました。スズキファンなら思わず感涙ものでしょうね。
1982年の初登場時には、正式にカタナの名前を名乗ることも出来ずカタナのステッカーも張られて販売されるようになったのはズッ~とあとのことです。メーターバイザーも認可されていなかったので、メーターバイザーなしでの販売でした。そんなことから刀を購入したユーザーはメーターバイザーや輸出仕様のハンドルを取り寄せてショーモデルに近いバイクに改造するのが常でした。しかし、当時の警察は刀の改造に厳しくあたり、特にセパハンに改造した刀は違法改造車で検挙にあたったことから「刀狩り」などと揶揄されたのです。
カタナのイメージ
スズキ カタナのイメージは、悪というかダークなのか。CB750FやZ2が、日の当たる明るく健康的なイメージなら、カタナは夜が似合います。黒の武骨な皮ツナギが一番似合うのもカタナでしょう。悪のにおいが香しいカタナ。82年に登場したイメージそのままに、2019年に見事にアジャストさせて復活させたのはスズキの妙技ですね。
大まかなイメージは、そのままで細部はアップデートされているのはスズキの巧みな技でしょうね。
ネオクラッシュクバイクブーム
2017年12月に登場したカワサキ・Z900RS。もちろんカワサキの名車Z2を現代風にアップデートさせたもの。元々人気があったZ2。Z2の中古車も希少となり価格高騰からか爆発的なヒット!となりました。また、ホンダは、ナナハンブームの先駆けとなったCB750K0風のCB1100を登場させています。ヤマハには、ブームに関係なく今なお生ける化石のようなSR400があります。また、輸入車ではイタリアのL型ツインエンジンのドゥカティのスクランブラーやBMWのRナインティなど現代のバイクをあえて70~80年代テイストでまとめたモデルもあります。
Z2やCB750など70年代の名車。もはや当時モノを手に入れて楽しむには台数も少なく値段も高額になるため、どんなに購入したくとも断念してしまった人は、かなり多いのではないでしょうか。しかし、現代によみがえったネオクラッシュクのバイクならそんな心配も、まったく無用です。心配するのは支払いだけで、かって憧れた名車にのれるのはなんとも嬉しいことでしょう。
現代に蘇ったカタナ
ハンス・ムートのカタナのイメージを損なうことなく具現化されたボディデザインに拍手!フロント回りは、昔と同じ雰囲気を保ちながら現代風。リヤ周りは、モノショックやナンバープレートなど現代風に絶妙な味付けがされています。
ハンドルは、すべてのライダーが使いやすいアップハンドル。前傾姿勢で常にサーキットを走るわけではない公道ライダーに向けたスズキからの回答でしょう。セパハンに拘るなら即、改造ですがそこがバイクの醍醐味ですね。ボディカラーは2つ。「ミスティックシルバーメタリック」と「グラススパークルブラック」。
角型ヘッドライトに風防風のメーターバイザーが付きます。メーターは、デジタルに進化しています。イグニションオンで、「SUZUKI」、次に画面がカタナで切られたあとに「刀」の文字が現れるギミックにはオーナー心をそそるものがあるでしょう。
ベースとなったのは、スズキのGSX-R1000です。搭載エンジンは、GSX-Rに搭載されていたK5型エンジン。水冷1000cc直4DOHC・4バルブで、街乗りも乗りやすいように特性が変更されているので低速から高速まであらゆる場面でトルキーで扱いやすいエンジンになっています。最高出力148PS/10.9kg-mは、スターターボタンを押し続けることなくワンプッシュでエンジン始動が可能なスズキイージースタートシステムや発進時や低速走行時にありがたいローRPMアシスト機能で、街乗りでも威力を発揮します。さらにトラクションコントロールやABSも装備されているので峠やサーキット走行には最高のパフォーマンスを発揮します。
前後17インチホイールで運動性能の向上を図り、燃料タンクは12L、価格は151万2000円となっています。