ヤマハ(YAMAHA) NIKEN MTX-850はトライクながらコーナーリングが楽しめる！

2019/01/09 2020/01/22

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前2輪で後1輪のスクーター・トリシティが発売された時から、大型バイクでトリシティみたいなバイクを期待していました。トリシティでも実証された抜群の安定性は、車重の大きなビックバイクにこそ採用して欲しいモノ。そんな思いは、2017年の東京モーターショーでNIKENNが公開されたことから待ち遠しいものに変わりました。

2018年9月に受付開始となったヤマハ・NIKEN（ナイケン）は、3輪スクーター・トリシティで培われた前2輪の「LMW＝リーニングマルチホイール」機構のノウハウが生かされたビックバイクです。NIKEN（ナイケン）をローマ字よみするとニケン=二剣。NIKENNは、まさにバイクの二刀流でしょう。1976年から研究開発されていた3輪バイクが、ようやく実を結ぶことになりました。

1 NIKENの運転免許は？
2 リーニングマルチホイールで、抜群の安定感
3 搭載エンジンと装備

NIKENの運転免許は？

前2輪で後1輪や前1輪で後2輪のバイクを総称してトライクと呼んでいます。前1輪で後2輪のモノはハーレーから市販され、前2輪で後1輪のモノはカナダのCAM－amから販売されています。これらを運転するには大型バイクの免許は必要なく車の免許が必要になります。2輪側の車幅が、46ｃｍ以内であることそしてバイクと同じようにリーン（傾斜）させてコーナーリング出来るのは、排気量に応じたバイクの運転免許がひつゆになります。NIKENの場合は、850ccなので大型2輪免許が必要ですね。

※画像は、Wikipediaより引用。

リーニングマルチホイールで、抜群の安定感

バイクの一番の特徴はリーンさせて行うコーナーリングでしょう。車の免許で運転できるトライクは傾斜しないので残念ながらバイクのようなコーナーリングは味わえません。しかし、リーニングマルチホイールのNIKENならバイクと同じコーナーリングが味わえるのです。しかも、前2輪であるためフロントタイヤが逃げて（滑って）しまい転倒なんてありません。抜群の安定感から、スリッピーな降雨時でも晴天時の乾燥路面のような安定感で運転出来てしまうのはスゴイ！ですね。

強い横風を受けると通常のバイクですと、ふらついて安定しません。しかし、3輪バイクのNIKENNは、横風をうけてもかなりの安定感があり緊張することもありません。これなら、嵐の日でもツーリングに行けちゃうかも。

さらに、3輪バイクならではの安定感は停止状態時に最大限？の威力を発揮します。バイクでたまにやってしまうミスが、通称「立ちゴケ」ではないでしょうか。まったく、みっともないことこの上ありません。原付や125ccの小型二輪ではそうないでしょうが、中型バイクやナナハンなどの大型バイクで立ちごけすると恥ずかしいだけでなく転倒から引き起こすのさえとても大変です。しかし、NIKENNならそんな心配はまったくありません。そう、立ちゴケ知らずのNIKENNなのです。

搭載エンジンと装備

搭載エンジンは、850cc水冷直3・DOHC。MT-09で定評があるエンジンが使われています。最高出力は、116PSでトルクは87Nmと圧倒的なパフォーマンス！ミッションは、MT6段変速です。急なエンジンブレーキを抑制するアシスト＆スリッパ―クラッチが装備されています。シフトアップを楽にしてくれるクイックシフターも搭載されました。また、３つの走行モードを切り替えられる「D-MODE」が搭載されているので走行シーンにあわせてエンジン特性を変えられるのはとても便利ですね。さらに、車には普通になったクールズコントロールが搭載されてロングツーリングも快適になりました。

NIKENNを前から見ると見慣れないフロント2輪のせいか、とても宇宙的？いや未来的なフォルムに驚かされます。ウインカーはバックミラーに内蔵されてスッキリしています。横からの眺めはバイクそのもの。バイク好きには違和感なく使えるでしょう。

価格は、178万円です。

※記事中の写真は、トリシティです。