マルチクオーター復活!?は、カワサキから
2020/01/22
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省エネと叫ばれて久しい昨今。コンパクトカーや軽自動車は直列4気筒エンジンから一つ少なくなった直列3気筒エンジンが当たり前になってしまいました。
もっとも経済的で速いバイクは排気量250ccのバイクでしょう。なんと言っても、煩わしい車検から解放され高速道路にも乗れてしまうのです。(まぁ、最近は150ccなど中途半端な排気量のバイクやスクーターもあるのですが、、。)とにかく、250ccのバイクはコストパフォーマンスに優れているのではないでしょうか。
バイクに搭載されるエンジンには、気筒数別にシングル(単気筒)・ツイン(2気筒)・トリプル(3気筒)・マルチ(4気筒以上)とあります。それぞれのエンジンに個性があって、ライダーは自分好みのバイクを選んでいるのではないでしょうか。
シングルは、ドコドコ~。単気筒ならではのスリムなエンジンで軽快なコーナーリングが楽しめます。ツインはエンジン始動も、シングルに比べれば軽快です。振動もそれほどなくスムーズな加速もOKです。トリプルは、ツインとマルチの良いとこ取り。それでもマルチと比べると実に独特な乗り味です。やはりマルチは、バイクの花形です。400ccでも750cc並みに、威風堂々としたエンジンの趣。エンジン音は、フォンフォンとマルチサウンドはレーシーなものです。80年代当時、250ccのバイクに乗っていたバイク野郎はかなり憧れたものでした。
では、バイクのエンジンでマルチエンジンはどの排気量まで作られていたのでしょうか?ハイ正解は、250ccです。70年代には90ccのツインエンジンもあったので技術的には180ccの4気筒エンジンも可能なハズです。まぁ、単純に考えれば125cc2気筒エンジンをつなげば250cc4気筒エンジンなのですが、80年代に250ccの4気筒エンジン搭載車が登場するまでは夢のエンジンなんて呼ばれていました。
マルチクオーター復活かも!
今、250ccクラスのバイクはかなりの人気が盛りあっています。やはり、維持費が安いからなのかスーパースポーツやアメリカンはもちろんデァルパーパスなど各社充実したラインアップになっています。250ccの搭載エンジンは、シングルやツインばかり、、。かって250ccにもあったマルチエンジンは、排ガス規制で惜しくも姿を消しています。もっと大きな400ccにはマルチエンジン搭載車は目白押しです。しかし、経済的理由から、どうしても250ccバイクでなくてはいけない方もおられるでしょう。
そんな方に朗報なのがカワサキから250cc4気筒エンジンが復活するとの情報でしょう。また、ヤマハからは250ccの3気筒エンジン開発の噂も。今回は、懐かしの250ccマルチを振り返りたいと思います。
1980年代 マルチクオーターブーム到来!
※画像は、ヤマハ・FZ250フェーザー https://ja.wikipedia.org/wiki/ヤマハ・FZ250フェーザー から引用。
先駆けとなったモデルは、スズキのGS250FWで1983年登場です。当時の250ccクラスで大ヒットしたのは2ストツインのヤマハRZ250と4ストVツインのホンダVT250。GS250FWの搭載エンジンは、水冷DOHC4気筒・2バルブのツインキャブのエンジンは日本初の250cc4気筒です。最高出力は、36馬力。国産250cc最高価格が災いしたのかあまり売れませんでした。続いて、1985年に登場したのがヤマハFZ250フェザー。1万6000回転も回るエンジンはストレスフリーで、まるでF-1のようなジェット機サウンドを奏でました。最高出力は、RG250ガンマと同じ45馬力。
1986年に登場したホンダCBR250FOUR。4ストエンジンの雄・ホンダが満を持して放つクオーターマルチは、最高出力45PS。ホンダには、マン島レース大活躍した250ccレーサーのRC160があるのに、ライバルに先を越されて当時の本田総一郎はかなり激怒したとか、、。最後初になったのがカワサキです。1989年登場のZXR250。レーサーレプリカ全盛期のアダ花のようなモデルかもしれません。最高出力は、なぜか40馬力。これは、メーカー自主規制で250ccは1993年から40馬力に自主規制したためです。レッドゾーンは、市販車最高の1万9000回転って、まんまレーサーですね。レーサーレプリカのクオーターマルチ登場後は、カウルのないネイキッドタイプが台頭してゆきます。
1989年登場のスズキ・コブラは、GSX-R250Rのネイキッドモデル。カウルレスで、丸型ヘッドライトにしただけではそれほど売れず、よりストリートモデルに徹したバンディット(1989年登場)のほうが大健闘して2000年まで販売されました。1991年に登場したヤマハのネイキッドモデルはジール。右側にまとめられ2本マフラーが実にかっこいい!同じ年にデビューしたのが、ホンダ ジェイド。1996年まで販売されて後継モデルはホーネット。2007年の排ガス規制の強化のため販売終了になりました。ちなみに、バンディットもジェイドも車の車名で復活しています。どこかで聞いたあるな~思ったらバイクで一度使っていたのですね。また、ホーネットはタミヤのラジコンの名前。ラジコン世代には刺さるモデル名ではないでしょうか。インラインフォーの雄・カワサキが放ったネイキッドモデルがバリオスです。登場は1991年。途中、マイナーチェンジをうけ2007年の排ガス規制まで販売されました。国産マルチクオーターは、2007年の排ガス規制をクリアすることなく残念ながら消滅してしまいました。
※画像は、ホンダ ホーネット https://ja.wikipedia.org/wiki/ホンダ・ホーネット から引用。
カワサキで復活するマルチクオーター
登場は2020年。車名は、ZX-25Rかニンジャ250か?まだ決まってないようです。カワサキが復活させるマルチクオーターエンジンの最高出力は、驚愕の60馬力!?とか。価格は、90万円って、250ccの常識を飛び越えているかもしれません。
カワサキで復活するマルチクオーターのお披露目は、2019年秋の東京モーターショーまたは、2020年春の東京モーターサイクルショーに出展されるかもしれません。
バイク市場が、冷え込んでいる日本で果たして販売されるのか微妙なところがありますが輸出先のインドネシアなどでは販売されるのがほぼ決定しています。日本でもカワサキの復活マルチクオーターが発売されるならヤマハが250cc3気筒を登場するようです。バイクファンとしてはカワサキにどうか頑張ってほしいところですね。
※画像は、ホンダ CBR250FOURとカワサキ バリオス https://ja.wikipedia.org/wiki/ホンダ・CBR250FOUR 引用。