カワサキ(KAWASAKI)マッハシリーズの魅力
2020/01/22
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私が3ない運動のあった高校を卒業後、めでたくバイク(中型)の免許を手にしたのが80年のこと。ちょうど2ストバイクの革命児たるヤマハ・RZ250登場時と同じ頃なのです。
その頃バイク購入のために集めた250ccの2ストバイクのカタログは、ヤマハのRDやスズキのRGそしてカワサキのKHでした。80年代当時でも、2スト3気筒エンジンを搭載し、右側2本出しで左側が1本のマフラーのカワサキのKHはかなり特異な存在。80年初頭で、もはや伝説的なマシンだったカワサキ・マッハシリーズの後継マシンは免許取り立ての小僧の脳みそをかなり悩ませてくれました。
高性能なRZ250とかっては狼だったマッハシリーズが牙をぬかれデチューンされまくりですっかり大人しくなったKHはとでは、比べるまでもなく私の購入候補からは外れたのです。それでも、当時のカタログから少し前の70年代前半には天下無敵の2ストバイクであった往時を想像するのは容易でした。
◇未亡人製造マシーン
カワサキ・マッハⅢが登場したのは1968年。当時のカワサキがマッハⅢに託した目標は世界最速の称号でした。まだ、Z1が登場する前の頃の話で、カワサキが世界最速バイクに搭載するエンジンは2スト3気筒500cc。同じ2スト3気筒でもスズキ・GTシリーズは、無理やり4本出しマフラーにしたのに、あえてカワサキは特徴的な左右非対称のマフラーにしました。
見出しの未亡人製造マシーンは、マッハⅢにつけられた不名誉なあだ名です。
なぜ?カワサキマッハⅢは未亡人製造マシーンなどと揶揄されたのか、、。それは、スピード重視のためシャーシ性能以上の走行性能を発揮するエンジンを搭載したことから起きた悲劇でした。
最高速度は、時速200km。0-100m加速は約4秒。0-400mは12.4秒。とスーパーカー並みの加速力を誇ります。しかし、シャーシ性能がエンジン性能よりも劣っていたため高速では真っ直ぐ走らないジャダ―が現れ、うっかりクラッチを繋いでしまったら3速までウイリーするとか、、。前後の重量比が、後ろよりだったためウイリーしやすいバイクであったのも事実です。なによりも、搭載された空冷2スト3気筒エンジンの性能が凄まじかったためタイヤのトレッド剥離がひどく、ダンロップがマッハⅢ専用タイヤを開発・販売したほど。真っ直ぐ走らないことから運転が難しくテクニックが必要な玄人好みのカットビマシンでした。
そんなことから、改良版はジャダ―防止のためダンパーが装備されたり、ウイリーしにくくするためにホイールベースの延長が図られています。マッハⅢのⅢは3気筒の3を意味していますが、後からシリーズに加わった750ccはマッハⅣで250ccはマッハⅠで350ccと400ccはマッハⅡの愛称で販売されました。
マッハシリーズを代表するのは間違いなく一番初めに登場した500ccのマッハⅢなのはまちがいありません。有名なエラ付タンクは初期型だけのもので、改良型ではなくなりました。
◇キカイダ―のサイドマシンはマッハⅢ
マッハⅢが活躍した時代は、私の子供時代だったのでリアルタイムでその過激な走りをまのあたりに出来なかったのは残念なことでした。
キカイダ―の劇中車は、東京モーターショーに出品されていたサイドカーをレンタルして、なんと持ち主に断わりも入れずに勝手にあのサイドマシンカラーに塗ってしまったそうです。
なんとも無茶苦茶な、、。
でも、元のホワイトよりもイエローのキカイダ―カラーのサイドマシンは本当にカッコいい!!
番組終了後に、きちんと返したそうですがホワイトからイエローの変わったボディーカラーと激しい戦闘シーンでボロボロになったボディを見て持ち主は驚きで腰を抜かしたとか、、。