3輪(トライク)バイクに必要な免許は?バイク?それとも車扱い?
2020/01/22
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タレントでアッキナーの愛称で親しまれている南明菜は、大のトライク好き。自身の愛車はヤマハ マジェスティを改造したトライクです。車番組の「おぎやはぎの愛車天国」で紹介された時は正直驚きました。
最近よく話題になっているトライク。バイクのような2輪ではなく3輪なので転倒することはほとんどありません。大型バイクなど車重の重いバイクでは、思わぬ立ちゴケなども有ります。バイクの引き起こし方は、教習所で習いますが実際に引き起こす時には大汗をかきながらフーフー吐息も乱れて実に大変です。
トライクは、2輪車のスクーターやバイクの後輪を改造して3輪車とした乗り物。道路交通法では3輪車の扱いになり、道路運送車両法上では側車付2輪車(サイドカー)に分けられます。
3輪(トライク)バイクに必要な免許は?
トライクに必要な免許は、バイクの免許それとも車の免許でしょうか。アッキーナの愛車のようなスクーターやバイクを改造したトライクは、車の免許があれば運転できます。大型バイクで有名なハーレーダビッドソンからはメーカー純正のトライクが発売されています。スノーモービルで有名なカナダBRP社カンナム・スパイダーは前2輪・後1輪のトライクです。
ヤマハの3輪スクーター・トリシティやホンダ・ジャイロXなどはバイクの免許が必要になります。2輪の幅が46cm未満は、バイクとみなし、それ以上のものはトライク(3輪車)とみなされます。
トリシティを運転するには、125ccまで運転できる普通自動二輪小型限定免許の取得が必要です。ジャイロXのような、原付3輪スクーターは、原付バイクの免許が必要です。
トライクは3輪車の扱いですが、昭和30年代頃にヒットしたダイハツ・ミゼットのようなキャビンがあって丸ハンドルで座席のあるものなどはトライクではありません。バイクのように跨って乗車して、バーハンドルで操作するものに限ってトライクとしています。
車幅が46cm以上のものはトライクとみなすので、車の運転免許があればOKです。車とみなすことからトライクを運転する時にヘルメット着用の義務はないのでノーヘルで運転しても違反にはなりません。しかし、バイクと似たような乗車姿勢なので安全運転のためにはヘルメットを被ったほうが無難でしょうね。
ハーレーダビッドソンやカンナム・スパイダーなど750cc以上の大排気量ですが、車の免許があれば運転可能です。これが、2輪のハーレーダビッドソンになれば大型自動2輪免許が必要になります。
トライクの変速機がATであれば、車のAT限定免許で運転が出来ます。
大型バイクに乗りたくても免許を取りに行く時間がどうしてもとれない方や、体力的に大型バイクに乗れない方でも立ちゴケが無いトライクは実に魅力的な存在です。
トライクの車検は、バイクと同じで250cc以下の排気量では車検がなく250cc以上では車検を受けなければなりません。また、125cc以下では高速道路への乗り入れが出来ません。
メーカー純正のトライクの価格は、ハーレーダビッドソン・トライグライド ウルトラで約430万円。BRP社カンナム・スパイダー ロードスターで約200万円です。ハーレーで1800cc、カンナム・スパイダーで1300ccの大排気量。横幅は、軽自動車を軽く上回る1500mmサイズと圧倒的な大きさを誇ります。
サイドカー側のタイヤがバイクの後軸と同じ位置にあり、駆動するものはトライクとみなされます。サイドカー側のタイヤに駆動力が無いものはバイクとみなされてバイクの免許が必要になります。トライクとみなされたサイドカーは、車の免許で運転できます。ロシアの有名サイドカー専門メーカーの2WDサイドカーウラルの新車価格は約200万円。普通のバイクに比べ、登坂力に優れ積載能力がずば抜けて高くなっています。
同じ3輪でもトライクとバイクの違いは?
一番大きな違いは、車幅が46cm以上あるかないか?車幅が46cm以上あればトライクになります。車幅が広いハーレーダビッドソン・トライグライド ウルトラやカンナム・スパイダーはトライクです。車幅が46cmよりも狭いヤマハ・トリシティやホンダ・ジャイロXはバイクになります。
また、昭和30年代に活躍したオート三輪は丸型ハンドルやシートそしてキャビンがあるため三輪自動車としてトライクにはなりません。トライクは、バイクと同じく跨ってバーハンドルで操作するものに限定されています。
サイドカー付のバイクでは、サイドカー側の車輪に駆動力がないものはバイクになり、サイドカー側とバイク後輪が同じ車軸で駆動力を有すものは、トライクとなります。前述したロシア製サイドカーウラルがこれにあたります。
トライクに分類されるものは、車の免許で運転可能です。車と同じでヘルメット着用の義務もありませんが、車と違いシートベルトはないのでやはり安全のためにはヘルメット着用で運転する方が無難でしょうね。